当記事は、CTと詠唱についての第3弾上級編です!
他のWiki関連のページでは、詳しすぎて分からなくなってる方にもおススメです!
尚、当カテゴリ『CTと詠唱』は、初級編・中級編・上級編の3部構成となっています。
目次
タガタメ運営によるCTに関する表記について
運営が公式に使用しているCTに関する表記から実は重要な意図を汲み取ることができます。
まずは、その表記の意図から紐解いていきましょう。
CT関連スキル表記からの考察
では、CTに関連するスキル表記の内容を一部抜粋しながら見ていきます。
【CT関連スキル表記の一部抜粋例】
暗殺者「韋駄天の構え」
『CTアップ』
双剣麗将「双麗連撃」
『CTダウン』
占星術師「グラビテーション」
『CTを0』
奇術師「オーバークロック」
『CTを100』
スピリットテイマー「ノイジーブレイク」
『CT半減』
刀剣術師「驚鍔ウグイス」
『CTアップ・クロックアップ無効』
シュガーウィザード「タイムルーラー」
『CTダウン・クロックダウン無効』
魔闘槍鬼「孤高の境地」
『クロックダウン・ストップ耐性大幅アップ』
これらを見て何か気づいたでしょうか?
「CTアップ」と「クロックアップ」や「CTダウン」と「クロックダウン」を分けて記載されててややこしい・・・
そんなふうに感じる方もいるかもしれませんが、これらはしっかり区別しなければなりません。
これまで初級編、中級者編を読んで頂いた方は、ビーカーと試験管の図を思い出してみてください。
CTはビーカー、素早さが試験管。
オーバークロックで増えるのは、ビーカーの方でした。
クロックアップやクロックダウンで増減するのは、試験管の方でした。
CTに関連するスキルの記載では、このビーカー側の操作と試験管側の操作の2つの系統に分けて記載されています。
つまり、運営は意図的に増加と加速(減少と減速)を区別して表現していることになりますね。
言い換えれば、CTホニャララという表記の効果は増加・減少を意味し、クロックアップ・クロックダウンの効果は加速・減速で完全に区別されているということです。
これらを理解していれば、CT操作スキルだけでなく、CT操作スキルの対策も記載を見ればすぐに分かると思います。
CT操作スキル対策の実践例
では、実践形式で考えてみましょう。
まず、敵は奇術師とし、CT操作スキル「ブラックホール」で攻撃してくる場合を想定します。
ちなみに、ブラックホールには、【ストップ効果】と【CTを0にする効果】があります。
あなたは、クダンシュタインでこのブラックホールのCT操作効果を防ごうと試みたとします。
クダンには、魔闘槍鬼のスキル「孤高の境地」があるのでこれを利用します。
孤高の境地には、クロックダウンやストップに耐性があるので、ブラックホールによるストップ効果は防ぐことができますね。
しかし、CTを0にされる効果を防ぐことができません。
では、次にあなたはロフィアで防ぐことを試みたとします。
ロフィアには、シュガーウィザードのサポートアビリティ「クロックレジスト」があるのでこれを利用します。
クロックレジストは、孤高の境地と同じく、クロックダウン・ストップを無効化する効果があります。
更にシュガーウィザードには「タイムルーラー」というスキルがありますが、このスキル効果であるクロックダウンとCTダウンを無効にする効果が存在します。
このスキルの併用により、ブラックホールのストップとCTを0(CTダウン)にする効果を両方無効化することができます。
このようにCT操作を文言としてよく理解し、スキル表記と照らし合わつつ、スキルを組み合わせることで怖いスキルにも安心して挑むことができたりもします。
【補足】CTと詠唱時間の表記について
行動CTのCT(砂時計)は『Charge Time』の略です。『Cast Time』ではありません。(FFタクティクス仕様から継承している模様)
ちなみに運営では、スキル表記やCT操作スキルを利用した時のユニット上の画面表示などで、しっかり「行動CT」と「詠唱CT」の表記を区別しています。
【行動CTと詠唱CTにおける運営表記】
行動CT 『CT』
詠唱CT 『詠唱時間』or『CAST TIME』
もちろん、混同されがちなオーティマやノクティスなどのリーダースキルの表記でも上記のように正しく区別されています。
異層界メビウス39層でCT計算を実践してみよう
突然ですが、みなさんは、異層界メビウスを登られているでしょうか?
2018年7月末に31層~40層が新しく解放されましたが、現在、メビウスで最もクリアが難しいと噂されているのが39層です。
敵にダメージが入らないと嘆いているユーザーをSNSやタガタメチャットでちらほら見かけます。
そこで、この39層をこれまでやってきたCTと詠唱の仕様をふまえながら突破してみよう!というテーマで以下進めたいと思います。
メビウス39層の攻略方針
メビウス39層の敵には弱点でない属性で攻撃してもほぼダメージは通りません。
敵の全ユニットが属性耐性を持っています。
そして、この敵の多くが1つの属性だけ耐性が上がっていない状態(弱点属性)になっています。
しかし、この39層では中央に構えるラットンのターンごとに、弱点属性が水→光→風→雷→火→闇へと切り替わるという鬼ステージになっているのです。
弱点でない属性で攻撃してもほぼダメージは通らないので、ステージのヒントで運営がおすすめしている複数の属性で攻撃できる賢者やマギアシューターなどが攻略において人気ジョブのようです。
その賢者など詠唱持ちスキルを駆使してクリアする場合、ラットンが切り替えてくるタイミングに合わせて詠唱魔法を発動しないとダメージを出せず、ターンもジュエルも無駄になってしまいます。
そこで利用するのがCT計算です!
ラットンの行動CT(砂時計)を自分の行動ターン時に確認し、どの属性の魔法スキルを撃てば良いか判断していくことでどんどんダメージを与えることができます。
実際、高難易度マルチなどでは敵の素早さなども変わるためCT計算する暇もあまりなかったりしますが、幸いこの39層のラットンは素早さが変わらず、クロックアップもかかりません。
また、賢者であればダイン系スキルを多用することになるため詠唱速度も1種か2種ほど使用して、あらかじめ想定して計算しておくことができます。
CTの計算をしてみよう
では、実際にメビウス39層を想定したCT計算の実践をしていきましょう。
賢者の詠唱発動までの単位時間は?
まずは、賢者のダイン系スキルを確認してみましょう。
フレイムダインなどのダイン系スキルの詠唱速度は「300」となっています。
ですので、単位時間ごとに詠唱速度の10分の1である「30」ずつ詠唱CTが貯まりますね。
つまり、4単位時間で詠唱CTは100を越えて魔法を発動することになります。(詠唱速度「30」×単位時間「4」=詠唱CT「120」)
ラットンの素早さから詠唱が間に合うCTを計算
次にラットンが属性を切り替えるタイミングを知りたいので、まず素早さを確認してみましょう。
素早さは「120」なので、単位時間ごとに素早さの10分の1である「12」ずつラットンの行動CTが貯まることが分かります。
ここで先ほど計算した賢者の詠唱発動にかかる単位時間「4」の1つ前の単位時間「3」までの間にラットンの行動CTがどれだけ貯まるか求めます。
素早さ「12」×単位時間「3」=行動CT「36」
つまり、ラットンの行動CTが「64」(100-36)貯まっているなら、3単位時間でちょうど行動CTが100に達することになります。
ですが、これでは3単位時間での想定なので、詠唱発動より先にラットンの行動ターンが回ってきてしまいますね。
したがって、ラットンの行動CTが「63」以下なら3単位時間では「99」以下にしかならず、賢者とラットンが4単位時間で同時に「100」を越えることになり詠唱魔法を先に発動することができます。
下記文面に誤りがありましたので、訂正して補足させて頂きます。【2018.10.20】
【訂正前】
(※同じ単位時間で行動CTと詠唱CTが100を超えた場合、行動より詠唱スキル発動優先の法則があります)
【訂正後】
同じ単位時間で行動CTと詠唱CTが100を超えた場合は、CT余剰値の多い方が優先される法則があります。
今回の事例では、仮にラットンの行動CTが「63」の場合、4単位時間でラットンの行動CTと賢者の詠唱CTは同時に100を越えます。
つまり、下表をご覧頂ければ分かるとおり、4単位時間目でのラットンの行動CTは「111」となり、賢者の詠唱CTは「120」ということになります。
したがって、CTをそれぞれ100消費した後のCT余剰値は、ラットンの行動CT「11」 < 賢者の詠唱CT「20」となるため、行動よりも詠唱スキル発動の方が必ず速くなります。
また、この事例では当てはまりませんが、仮に同じ単位時間で全く同じ余剰値になった場合は、行動ターンより詠唱スキルの発動が優先されます。
上の表はラットンの行動CTが3単位時間と4単位時間の経過時にどのように増加するか示したものです。
ラットンの行動CTが「63」以下であれば、現在の弱点属性で詠唱しても間に合うということになります。
逆に「64」以上であれば、ラットンの行動ターンが先に来るので、次に切り替わる属性を予測して詠唱しておけば発動時にダメージを与えることが分かります。
これで賢者のダイン魔法を選択する直前にラットンのCTだけを確認して属性を選択することができますね。
詠唱時間短縮スキルやクロックアップを使う場合
クロックアップや詠唱短縮スキル、サポートアビリティの高速チャージ、リーダースキルなど詠唱を速めるスキルはいろいろあります。
実際、3ターンで効果が切れたりする詠唱短縮スキルやクロックアップを併用しながら随時計算するのは、かなりの慣れが必要です。
しかし、ある程度はあらかじめCT計算して求めておくことができます。
(例1)クロックアップの賢者がダイン系魔法の詠唱をする場合
クロックアップは、詠唱速度が1.5倍になります。(中級編参照)
ダイン系魔法の詠唱速度は「300」なので、詠唱CTは単位時間ごとに「30」ずつ貯まりますが、クロックアップによって「45」となります。
詠唱CTが100を超える単位時間は、「3」単位時間と求められます(100÷45+1)
ラットンの行動CTは、「3」単位の1つ前である「2」単位時間で「24」貯まることがわかります(「2」単位時間×素早さ「12」=24)
ですので、ラットンの行動CTが「76」(100-24)貯まっている場合は、現在の弱点属性での詠唱がギリギリ間に合いません。
更にCT1を引いたラットンの行動CT「75」以下であれば、間に合うと判断できます。
(例2)クロックアップとクィンカンクスの賢者がダイン系魔法の詠唱をする場合
クィンカンクスは、詠唱CTを1/2にするので詠唱CTは「50」に達せば詠唱発動です。(中級編参照)
クロックアップや詠唱速度は前述した内容と同じなので、詠唱CTが50を超える単位時間は、「2」単位時間と求められます(50÷45+1)
あとは、例1と全く同じです。
ラットンの行動CTは、「2」単位の1つ前である「1」単位時間で「12」貯まります。
ですので、ラットンの行動CTが「88」(100-12)貯まっている場合は、現在の弱点属性での詠唱がギリギリ間に合いません。
更にCT1を引いたラットンの行動CT「87」以下であれば、間に合うと判断できます。
メビウス39層攻略メモ
限定的ですが、賢者によるダイン系魔法(詠唱速度300)による攻略メモを記載しておきます。
ダイン系魔法(詠唱速度300)で間に合うラットンのCT
詠唱を速めるスキルはいろいろとありますが、代表的なものをピックアップしておきます。
下記は、現在の弱点属性で詠唱が間に合うラットンの行動CTです。
※間に合わなければ、次の属性のスキルを詠唱しておけばOK
【詠唱時間短縮スキル単独】
通常 CT【63】以下
クロックアップ CT【75】以下
ヘキサグラム(3/4) CT【75】以下
高速チャージ(2/3) CT【75】以下
シェルチャージ(4/5) CT【75】以下
クィンカンクス(1/2)のみ CT【87】以下
【詠唱時間短縮スキル併用】
クロックアップ+ヘキサグラム(3/4) CT【87】以下
クロックアップ+高速チャージ(2/3) CT【87】以下
クロックアップ+シェルチャージ(4/5) CT【87】以下
クロックアップ+クィンカンクス(1/2) CT【87】以下
クロックアップ+クィンカンクス(1/2)+詠唱時間10%DOWNのLS(9/10) CT【99】以下
ラットンの属性耐性解除の順番
以下のように左の属性から順番に繰り返されます。
まとめ
CTと詠唱【上級編】のまとめです。
「CTアップ」と「クロックアップ」は意味が全く異なる
「CTダウン」と「クロックダウン」は意味が全く異なる
運営表記の「CT」と「詠唱時間」は、「行動CT」と「詠唱CT」である
詠唱のCT計算は、まず詠唱速度から必要な単位時間を求める
単位時間を求めたら、敵の素早さから行動CTがどこまで貯まっていたら詠唱が間に合うか求める
これまでCTと詠唱について、初級編、中級編、そして今編の上級編の3部構成で解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
お役にたてれば幸いです。